引き返す勇気、行かない勇気

こんにちは!
さて、、あまりこのサイトでは事故やトラブルの話は書かなかったんですが、まぁ、あまりマスコミのように飛行機事故って話でぎゃんぎゃん大騒ぎするのはいかがなものかと思って取り上げていなかったのですが、最近ちょっと目立ちましたね。
救難、エアライナー、撮影フライト、、どれも仕事で空を飛ぶ方達です。

2人乗り小型機が不明=北海道上空で消息絶つ-新潟から札幌行き・国交省
時事ドットコム(2010/07/28-16:44)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2010072800536


不明の小型機か、山中で発見=2人乗り—北海道警
Yahoo!ニュース(7月30日12時11分配信 時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100730-00000058-jij-soci
その他、、、


旅客機墜落、80人死亡=内相「5人生存」、豪雨で視界不良か-パキスタン首都
時事ドットコム(2010/07/28-19:19)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010072800547
木に接触し墜落 防災ヘリ事故 安全委調査
Yahoo!ニュース7月28日7時57分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100728-00000061-san-soci

どちらも、天気、、、あまり良くなかったですね。
ヘリは、セットリングウィズパワー(自分の起こした下降気流に巻き込まれる)、ヘリ特有の技術事項もありますが。。。
一方は大きな定期エアライナー、方や使用事業の小さなセスナ機撮影フライト。
別に大きかろうが、小さかろうが、また、仕事であろうが、お楽しみであろうが関係ありません。

“GO! or No-GO!”

のジャッジについては、天候だけではなく会社の利益までが絡んできます。それでも機長は、行ってはいけないという判断を下さなければならないときもある訳です。
私ごときにとやかく言う資格はありませんが、少なくともフライトプランでレジャー
フライトとファイルする場合には、相当臆病になってもかまわないのではないでしょうか?
ロサンジェルス近郊で訓練していた頃、教官はガタイの大きいすっとぼけた自称「馬鹿」アメリカ人教官でしたが、ことフライトの判断で、少しでも怪しいウェザーでは絶対に飛びませんでした。わたしもその教えを習って例えば自分の「気分が乗らない」と言うだけでも飛ばないという習慣にしています。

“I’M SAFE?”
思い出しましょうね!

さて、いつもお世話になっているJMGCのメーリングリストで、代表の中澤愛一郎さんがコメントされました。
皆さんに読んでもらいたいなぁと許可をいただきましたので、原文そのまま転載します。



最近、また航空事故が続いています。

私も自信満々だった若い頃、自分が行けば何とかなると鼻持ちならない自信に満ちていた時代が有りました。
しかし、どうにもならないのです。今、生き残っているのは、本当に「僥倖」なのです。

私がイニシアチブを取ることができない飛行で、2度雲を突っ切って雲の下に出たことがあります。一度は帯広、2度目は伊勢湾でした。
どちらも一瞬の出来事でしたが、2000ftから1500ftまで雲の中でした。これは決してやっては行けないことです。たった500ftを突っ切れば帯広に着陸できるのを、丘珠に戻り、それから電車を乗り継いで帯広に行かなければならないのです。
でも、そこで戻ることを選択しなければなりません。戻りたくなければ、IFRのライセンスを取らなければなりません。
時間的や燃料の問題で一か八か雲を突っ切るしか方法がない場合は許します。それが出来る技量も必要です。
しかし、戻ることが選択できるのであれば、戻らなければなりません。
戻ることを自分の誇りにして下さい。
それに誇りを持ったパイロットになって下さい。
すくなくても、JMGCのパイロットはそうあって欲しいのです。

あっち側のパイロットにはならないで下さい。

セスナ206の行方不明のニュースを見て、思わず書いてしまいました。


私のように、恐い想いをしなければ分からない人も居れば、恐い想いを想像して恐い想いをしない人も居ます。できれば後者になりたいと思うのですが、、、

理由のない、武勇伝はダメですね。

楽しく飛びましょう。遊びなのですから、、、、

僥倖で生き残った人は、それが自慢話でも良いです、ハンガートークをして下さい。いつ何時、その話が役に立つか分からないのですから。

それが僥倖で生き残った者たちの義務です。

聞く人は、反面教師として聞かなければいけませんよ。

私は自信満々な人を信じません。

飛ぶ前なあくまで慎重に。飛んだ後はアグレッシブに。

中澤でした。


以上です。
「経験者の話をたくさん聞く。」
これはベテランの方々皆さんが言う話です。

事故で亡くなった方のご冥福をお祈りします。

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