熊本の事故について

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、のっけから残念な話題になってしまいましたね。
パイパーPA46−350P、マリブ
Piper PA46 Malibu
ですね。
この機体は単発機でありながら6人乗り、機内与圧装置も装備した本格的な機体です。
巡航速度も速く一時期は馬鹿売れしたそうです。
横風の影響が出やすく離着陸時にコントロールが難しいなどと言うお話も有りました。
私も少しだけ操縦した事が有りますが、大変大きくて「お!本格的な飛行機だなぁ〜」と言う手応えのある楽しい機体なんですが。。。


47News
http://www.47news.jp/news/2011/01/post_20110105230015.html

 熊本空港を3日夕に離陸した小型機が大津町の矢護山中腹に墜落し、乗っていた山口県周南市の医師神田[こうだ]博さん(53)と妻裕美さん(50)が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会の航空事故調査官3人は5日午後、墜落現場で機体の損傷状態などを調べた。 熊本の航空機事故ニュース@47NEWS

昨年も「引き返す勇気、行かない勇気」http://flyingarrows.aero/geneavinews/2680.htmlと題して同じ事を書かせて頂きました。本当の原因は、事故調査を待たねば行けませんが、当日の天候など考えると行ってよかったのだろうかと言う疑問が残ります。どうしても飛ばなければならなかったのかな?と今一度考えてみたいと思います。事故を起こされてしまった方を決して責める訳には行きません、ただ、この事故に至る過程、連鎖のどこかでストップがかかれば今回の事態も避けられたのではないかなと思います。

おなじみ、日本モータグライダークラブ(JMGC)代表の中澤さんも改めてメッセージを発信していますので引用させて頂きます。


残念ながら、やはり機体は山に激突し、2人の方は命を失ってしまったようです。

事故に対して、なぜ、天候は?機体は?といろいろな原因が考えられますが、ただ単に事故を自分の事にせず、批判する事は避けなければなりません。
離陸を決意する条件や理由が有ったはずです。その条件が自分で有った場合、自分も同じように飛び上がっていたと考えるべきなのです。その上で、自分は飛び立たないと言うなにか大きな理由を自分の物にしなければなりません。

昨日、機体の不具合で、●●さんは機体を福島に置き、レンタカーで大利根に帰ってきました。機体を置いてかえって来ると言う判断をするまでの、自分の操作がミスだったのか、機体を置いて帰らなければならなくなった時の自分の気持を考えると、本当に辛かったと思います。

しかし、みんな、その状況を克服し、飛ばない事を選択できるのです。
悪天候の中、自分は飛ばないと言える勇気を持たなければなりません。

そして、もし、飛び上がってしまった場合、その状況を好転させるためには、あくまでも強い気持が必要な事を想像しておいて下さい。

再度言います。飛び出すまではあくまでも慎重に。飛び上がった後はアグレッシブに。

ただ単に、他人の事故を「バーーーカ」と言ってしまってはいけません。
飛び上がる判断した何かが有ったはずなのです。その理由があって、飛び上がる判断をして、事故になってしまったのです。

対岸の火事ではないのです。

中澤でした。

(代表以外の個人名は伏せました)

ということで、やはりこの事故は「無理」がたたったものでしょうか?
やはり天候に影響された事は事実と言うしか無いのですかね。
決めつけるのはいけないですね。アイシングが有ったかもしれません、何かがぶつかったかもしれません。機体のトラブル以外にもバーディゴや空間識失調の疑いも残りますね。
日本特有の事情、空港が少ない事や、共同オーナが故の飛行機のスケジュール、その日じゅうに飛行機を戻さなければ行けないと言う義務感。。。etc
でも、繰り返しますが原因がどうであれその結果に至るいくつもの連鎖のどこかでストップがかかれば今回の事態も避けられたのかなと単純に考えてしまいます。

同じ趣味を持つものとして尊い命が失われた事は身にしみて伝わってきます。
本人以上に残された周りの家族のみなさん、仲間の皆さんのご心痛、捜索にあたった皆さんのご苦労を考えると改めて自分がフライトする時の義務と責任、身が引き締まる思いです。

同日にはANA機も尻もち事故が有ったようです。
マスコミも航空機事故に注目しているのでしょうね。
パイロットにとってはインシデントでも大きく扱われる今日この頃です。

ほんとにこんなリスクを抱えて飛んでもいいんだろうかなどとも考えてしまいます。

でもね!それでもみんな好きで飛ぶ訳で、やはり安全に、みんなが安心して飛べる環境づくりやシステムが必要なのかなと思います。

このサイトがその一助になれば幸いです。
犠牲者の方のご冥福をお祈りいたします。

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